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それ故にではなく暫定自由制度一環成す暫定自由として大事な自由


 【序部


 それ故にではなく
  暫定自由制度一環成す
   暫定自由として大事な自由

   ――自由故に大事な自由
     =絶対自由(自由主義)
     幻覚にして諸悪の根源
  
(暫定自由として大事な自由)







そもそも、一体、自由とは、何なのか。
自由は
解放(自由)・絶対自由(自由主義)・暫定自由(権)
・権利(義務)の属性・条件付自由
の5用法がされている。




図F-4―自由の意味が難解な理由
    ――5用法が入り乱れている

解放(自由)
絶対自由(自由主義)
暫定自由(権)
権利(義務)の属性
条件付自由
図A-5―社会(国家)進歩向上すれど
    自由民主主義化完全犯罪により破壊







図F-4―自由の意味が難解な理由
    ――5用法が入り乱れている


図F-4―自由の意味が難解な理由――5用法が入り乱れている





佐伯啓思は、
「自由はそれ故大事なものなのではない」、
というような趣旨のことを言っていた。
曰く。
「自由が無条件に大事だと言ってしまうと、
とんでもない「悪」をなす自由も認めることになり
ますし、単なる放縦も認めなければなりません。
「自由」が大事なのではなく、「自由」によって何を
するかが大事なのです。
市場競争についても同じです。
経済を活性化することによって、どのような生活を
するか、どのような国土をつくるかが大事なので
あって、市場競争そのものが大事なのではない。
富を生み出すことそのものではなく、富をどう使う
のかが重要なのです。
民主主義も同様です。
民主主義そのものが大事なのではなく、民主政治で
国民の意思を吸い上げることによって、国民の中に
ある文化や価値の重要なものが政治の場に表現
されることが大事なのである。
したがって、日本人がいかなる文化を重んじ、いか
なる価値観を持つかがある程度了解され、ハッキリ
してこなければ、自由も民主主義もうまく機能しません。
それにもかかわらず、今日の日本では、物事がうまく
いかないと、行政の管理や規制が厳しくて自由でない
からだ、さらには市場競争が機能していないからだ、
と言われます。
確かにそうした面もあるでしょうが、現代日本の問題
の根源は、そこにはありません。
自由や民主主義、市場競争によって、何を実現したい
のか、どんな社会をつくりたいのか。
そのヴィジョンも、プランも、想像力もなくなってしまった
ところにこそ問題があるのです。」
(佐伯啓思
「自由と民主主義をやめる」幻冬舎新書
72頁以下)、と。





そもそも、一体、自由とは、何なのか。
自由は
解放(自由)・絶対自由(自由主義)・暫定自由(権)
・権利(義務)の属性・条件付自由
の5用法がされている。


解放(自由)
例えば、「恐怖及び欠乏からの自由」の「自由」は
「解放」の意味だろう。
だとして、重要なことは、解放(自由)だけでは、
現代人権擁護システム社会(国家)は姿を現さない、
という事実である。
それは、要するに、自由(解放)はそれ故に大事な
ものなのではない、ということだ。
自由(解放)はそれ故に大事なものなのではないが、
それとして大事なものだ、ということだ。
ただ、「国家からの自由」と称してでっち上げられて
来た自由権という人権は、幻覚でしかない。
それは、「国家」そのものが幻覚でしかないから、だ。





絶対自由(自由主義)
法(自然法)と人権を否定抹殺するのが絶対自由
(自由主義)だ。
資本主義社会は、所有権絶対自由の原則・契約
絶対自由の原則を原理原則とした喪失才覚人
天下人工市場似非社会であって、社会ではない。
絶対権力国家はその後ろ盾として措定された幻覚だ。
絶対権力国家の後ろ盾なくして似非社会の秩序は
保てない。
絶対自由資本主義似非社会化は、結果としては、
事前規制→暫定自由→事後補修復元一体・一環を
成す暫定自由制度(人権擁護システム)を分断し破壊し、
中間項の暫定自由を絶対自由としてでっち上げる
様な格好になる。
自由故に大事な自由=絶対自由(自由主義)が幻覚
にして諸悪の根源である所以である。
現代人権擁護システム社会の
絶対自由資本主義似非社会化は犯罪以外の何物
でもない。





暫定自由(権)
現代人権擁護システムは暫定自由制度、法律
制度、国家公務員制度の三つの制度で成り立って
いる。
中核をなすのは暫定自由制度だ。
それは、@事前規制による人権擁護は必要最小
限にとどめ、A原則暫定自由とし、その結果として
の社会的(世界的)分業によって人権享受と人権の
進歩向上を図り、B結果として惹起される人権の
侵害阻害損傷は、帰属所得再評価不当利得返還
制度たる累進課税制度と連結した社会保障制度など
の事後補修復元制度を以て対処する、
という三段構造から成る人権擁護システムである。
法(自然法)と人権は暫定自由制度(人権擁護シス
テム)の前提に存在している。
自由は暫定自由制度一環成す暫定自由(権)として
自然法の枠内に有る格好になる。
したがって、暫定自由(権)は、人権を擁し資し
進歩向上を促すための手段権利(義務)として存在
している、と考えられてくる。
しかして、要するに、自由(暫定自由(権))はそれ故
ではなく暫定自由制度(人権擁護システム)一環成す
暫定自由(権)として大事なものだ、ということになる。





権利(義務)の属性
「学問の自由」「職業選択の自由」「言論及び信仰
の自由」などの「自由」は、「侵してはならない」の
意味だろう。
とすれば、これは権利(義務)(人権)の属性でしかない。
当然、学問権・職業選択権・言論権・信仰権などが
絶対である、という意味は伴わない。
財産権を「侵してはならない」、からといって財産権が
抽象的な観念的な絶対的な所有権(財産権)である、
ということにはならない。
学問権・職業選択権・言論権・信仰権・財産権など
は暫定自由権として存在している。
人権を擁し資し進歩向上を促すための手段権利
(義務)として存在している。
これは、要するに、自由(権利の属性)はそれ故に
大事なものではない、ということだ。
自由(権利の属性)はそれ故に大事なものなのでは
ないが、それとして大事なものだ、ということだ。





条件付自由
「・・・労働者が自由な働き方をするようになったとき
には、かえって妨げとなります。
その代表例が労働時間規制です。
もちろん、労働者の健康は、自由な働き方においても
重要なことです。」
(大内伸哉「労働法〜働き方改革〜」ビジネスガイド
2019年10月号13頁)。
この場合の「自由な働き方」とは、
すべての人が他者と共に生きていく(健康で文化的な
生活を営んでいく)「社会(国家)の中で他者と共にある
自由な働き方」、というほどの意味だろう。
とすると、この場合の「自由」は、条件付自由だ、という
ことになるだろう。
よく耳にする「人それぞれ自由に生きていけばいいんだ」、
というようなセリフの場合も、「社会(国家)の中で他者と
共に自由に生きていく」という条件付自由なのだろう。




図K―則自然法人権擁護システム社会(国家)
   原理図
図K―則自然法人権擁護システム社会(国家)原理図



図L−2―法(自然法)と人権は
       暫定自由制度(人権擁護システム)の
       前提に在る
図L−2―法(自然法)と人権は暫定自由制度(人権擁護システム)の前提に在る



図A-5―社会(国家)進歩向上すれど
    自由民主主義化完全犯罪により破壊

図A-5―社会(国家)進歩向上すれど自由民主主義化完全犯罪により破壊




                それ故にではなく暫定自由制度一環成す暫定自由として大事な自由




       社会保険労務士
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       ワークスタイルコーディネーター
       則自然法人権擁護システム社会研究家
            岩崎 秀政