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法は社会的分業の下に他者と共に生きていくべしとの自然法一つ
                                 (写真は 屏風ヶ浦 地層)


 【第一部

 法は
 社会的分業の下に
  他者と共に生きていくべし
  との自然法一つ
  ――自然法は
    神の見えざる手が観念させた
    現代社会に実在する
    唯一の社会規範だ
 
(法は自然法一つ)






T 図H―人権擁護システム社会(国家)生成図
U 自然法も人権も社会(国家)も
   自然という神から与えられたものだ

V 国家(人為法)幻覚から覚醒して
  はじめて見える
   暫定自由制度人権擁護システム







T 図H―人権擁護システム社会(国家)生成図

図H―人権擁護システム社会(国家)生成図





U 自然法も人権も社会(国家)も
   自然という神から与えられたものだ


人間は自然という神の一物として生きている。
法(自然法)も人権も社会(国家)も自然という神から与えられ
ている。
法(自然法)も人権も社会(国家)も自由に作り変える権利を
人間は神(自然)から与えられてはいない。
もっとも、則自然法暫定自由制度人権擁護システム社会
(国家)が顕在化したのは現代になってからなのだが・・・。


言うまでもなく、人間は生きていくという絶対的な目的を持った、
それでいて社会(国家)を組織してみんなで生きていく以外に
生きていく術のない生き物である。
これは
@
全ての人が社会(国家)の中で他者と共に生きていく(健康で
文化的な生活を営んでいく)べし、という法が、神(自然)から与え
られた超法規社会規範=自然法であることを、
A
人が社会(国家)の中で他者と共に生きていく(健康で文化的な
生活を営んでいく)権利(義務)、すなわち人権が、神(自然)から
与えられた自然法上の権利(義務)であることを、
B
全ての人が社会(国家)の中で他者と共に生きていく(健康で
文化的な生活を営んでいく)、則自然法人権擁護システム社会
(国家)が神(自然)から与えられた社会(国家)であることを、
意味しているのに違いないからである。


要するに、人間は、自然法・人権・則自然法社会(国家)を
自由に作り変える、ということは、出来ない、ということだ。


人間は自然という神の一物として生きている。
その自然という神そのものが生命体を成している。
「生命とは動的平衡にあるシステムである。」
「生命、自然、環境――そこで生起する、すべての現象の
核心を解くキーワード、それが《動的平衡》
(dynamic equilibrium)だと私は思う。間断なく流れながら、
精妙なバランスを保つもの、絶え間なく壊すこと以外に、
そして常に作り直すこと以外に、損なわれないようにする
方法はない。生命は、そのようなありかたとふるまいかた
を選びとった。それが動的平衡である。」
(福岡伸一「動的平衡」木楽舎232,254頁)。
現代社会(国家)が暫定自由制度人権擁護システムを
成しているのはその為だろう。
則自然法暫定自由制度人権擁護システムは、全ての人が
他者と共に生きていく(健康で文化的な生活を営んでいく)
ためのシステムなのである。


だが、自然法、人権、則自然法暫定自由制度人権擁護
システム社会(国家)が顕在化したのは、現代になって
からだ。
近代則人為法絶対自由資本主義人工市場似非社会化
犯罪による苦難を経て、人間が生きていくという絶対的な
目的を持った、それでいて社会(国家)を組織してみんなで
生きていく以外に生きていく(健康で文化的な生活を営んで
いく)術のない生き物であることを知ったのである。







V 
国家(人為法)幻覚から覚醒して
  はじめて見える
   暫定自由制度人権擁護システム


近代絶対自由資本主義人工市場似非社会は世界を
股にかけたシステマテックな犯罪である。


川北稔大阪大学名誉教授は
「世界システム論の立場」として、こう説明している。
曰く。
「近代の世界は一つのまとまったシステム(構造体)をなして
いるので、歴史は「国」を単位として動くのではない。すべて
の国の動向は、「一体としての世界」つまり世界システムの
動きの一部でしかない。「イギリスは進んでいるが、インドは
遅れている」などということはなく、世界の時計は一つである。
現在のイギリスは、現在のインドと同じ時を共有している。
両者の歴史は、セパレート・コースをたどってきたのではなく、
単一のコースを押し合い、へし合いしながら進んできたので
あり、いまもそうしているのである。いいかえると、「イギリスは、
工業化されたが、インドはされなかった」のではなく、「イギリス
が工業化したために、その影響をうけたインドは、容易に工業
化できなくなった」のである。
今日の南北問題は、「北」の国が「工業化」され、「開発」される
過程そのものにおいて、「南」の諸国がその食糧・原材料生産
地として猛烈に「開発」された結果、経済や社会のあり方が
ゆがんでしまったことから、生じたのである。つまりも「南」は
何も手が加えられなかったのではなく、猛烈に「低開発化」され
たのである。近代においては、「南」と「北」は単一の世界システ
ム、つまり世界的な分業体制をなし、それぞれの生産物を大規
模に交換することで、はじめて全体の世界経済が成り立つこと
になったのである。
ところで、このような世界システムには、全体が政治的に統合
されている「世界帝国」と、政治的に統合されていないが、大規
模な地域間分業によって経済的に結ばれている「世界経済」と
呼ばれるものとがある。
近代世界は、後者の原理で成り立っている。ナポレオンや
ヒトラーのように、これを「帝国」に転換しようとする動きはとき
どきあるが、歴史的には、いずれも主として財政的理由で、
失敗に終わっている。国連のPKO活動が同じ理由で危機に
瀕していることは、近代世界では、政治統合体としての「帝国」
がいかに非能率であるかを示唆している。たとえそれが、
「国連」であっても、である。」
(川北稔「世界システム論講義」
ちくま学芸文庫28頁以下)、と。


現代則自然法暫定自由制度人権擁護システム社会(国家)は、
全ての人が他者と共に生きていく(健康で文化的な生活を
営んでいく)ためのシステムとして成り立っている。
そこにあるのは、人間は生きていくという絶対的な目的を
持った、それでいて社会(国家)を組織してみんなで生きて
いく以外に生きていく術のない生き物である、という人間認識
である。
人間は自由意思人であるという幻覚に取り憑かれてしまえば、
人間は法も人権も社会も自由にその合意を以て作り得る、
ということになる。
則人為法近代絶対自由資本主義人工市場似非社会の
前提にある人間観は自由意思人幻覚だ。
自由意思人の合意によって作られたルールが法律=法で
あり、自由が人権であり、社会は則人為法絶対自由資本
主義人工市場似非社会だ。
国家は人為法の後ろ盾として措定された絶対権力幻覚国家
だ。
則人為法近代絶対自由資本主義人工市場似非社会は、
幻覚を奇貨として行われる世界的詐欺犯罪システムでしか
ないのである。


しかして、要するに、そもそも、「ヨーロッパ的・資本主義的な
近代世界システムが地球を覆うことになった」
(前掲川北稔「世界システム論講義」245頁)、という事実はない、
のである。
現実の社会(国家)は、確かに、則人為法絶対自由資本主義化
犯罪によって多かれ少なかれ歪められてはいる。
歪められてはいる則自然法暫定自由制度人権擁護システム
社会(国家)なのが現代社会(国家)なのである。







        【
目 次



第1章
 我妻榮も払拭できなかった
  近代則人為法絶対自由資本主義
  ――それは「具体的人間」というだけでは
    無理




第2章
 国民の自由意思幻覚に基づく承諾に求めた
  国家主権幻覚の根拠
  ――それは絶対万能主権国家が
    幻覚でしかない証だ




第3章
 法律は国家の規範であるという幻覚が
  措定させた自由意思幻覚
  ――それは法律が国家の規範であるというのが
     幻覚でしかない証だ




第4章
  法律行為論は
  法律(法規)と契約を
  絶対化する原理的トリック理論
  ――社会的合意=法規(法律)と当事者間合意=契約を
    法律行為と偽装することによって
    人為法(規範)・実体法幻覚化する原理的トリック理論が
    法律行為論



 第5章
  人間を自由意思人と錯覚の挙げ句の
  実体法実体権という幻覚
  ―― 一定の事実があれば一定の法律効果がある
     という人為法の大前提がトリック




 第6章
  表面上の訴訟物
  人権護る具体的権利
  :真の訴訟物は侵害損傷人権 
  ――既判力は損傷人権が裁判の結果
     補修回復された帰結









       社会保険労務士
       特定行政書士
       ワークスタイルコーディネーター
       則自然法人権擁護システム社会研究家
            岩崎 秀政